現在の高齢化社会において、重要な役割を担うのが介護職です。
しかし、そのキャリアにはあまり期待されていないという声も聞かれます。
というのも、介護職は一般に「きつい・汚い・危険」の「3K」の仕事だと言われている一方で賃金は低いイメージがあるからです。
長期間働き続けることは肉体的・精神的・経済的に厳しいと感じる人は少なくありません。
しかし、介護職にもしっかりとしたキャリアアップの方法は確立されています。
そのうちの一つが、上位資格を獲得することです。

介護職にとっての上位資格は、主に認定介護福祉士と社会福祉士の二種類です。
認定介護福祉士は通常の介護福祉士に対する単純な上位職となり、介護施設の運営、介護職員の教育や指導を担当する役割を担います。
こちらはサービス利用者に対する直接的な業務よりも、職員の管理などの事務的な職務が増えます。
しかしその分、肉体労働の負担はある程度減少し、給料は上昇します。
もう一つの社会福祉士は、介護施設における上位職というよりは、介護職として社会に貢献することができる職業です。
医療や教育現場など、介護業界以外での活躍も可能になります。
主な業務は、身体的、あるいは精神的なハンデなどで日常生活に問題を抱えている人のケアなどです。

どちらの資格も、取得するためには一定の勤務実績と研修への参加、あるいは試験に合格することが必要になります。
ほかにも、資格の有無が条件になる施設の運営者になることや、医療分野への転換を目指すなどもキャリアアップの方法です。
実績と経験を積み重ね、次のステップを目指しましょう。